数年前に翻訳会社さんからライセンスを付与していただきMemsource(現在はPhrase)を使用していました。
その後memoQの存在を知りましたが、なかなか導入に踏み切れずにいました。
理由としてはやはり価格でしょうかね。。
ツール導入の重要性は理解しているつもりでしたが、導入して実際にそのツールを使う案件を受注できるのか、などと逡巡していました。
今なら断言できます。
もっと早く導入すべきだったと。
今回は仕事&学習に欠かせないパートナーであるアイテム3点をご紹介します。
医学翻訳の友、「イートモ」
今回ご紹介するアイテムの中では最もお付き合いの長い「イートモ」は3年半ほど前に購入しました。
医薬関連文書の翻訳でいろいろと苦労することが多かったこと、Windows 10のパソコンを導入してからステッドマン医学大辞典がうまく動作しなくなってしまったこと、セイコーインスツルの電子辞書を読み込めなくなってしまったことなどが理由で、何か良いツールはないかなと探していたときに成田さんの医学翻訳ブログにたどり着きました。
イートモのポテンシャルを考えたら、現在の価格でも十分にお安いくらいですが、私が購入したときはさらにお安かったのです。
しかも定期的にアップデートされていて、一度購入すれば更新料なしで最新版を利用することができる太っ腹ツールなのです。
これまでに実務でイートモに助けられたことは何度もあります。
メディカルの用語を調査するときはまずイートモに用例がないかチェックしてから他の辞書やGoogle検索などで検索して検討するようにしています。
実務は100%和訳ですが、現在英訳のトレーニングにも活用しています。
memoQ
CATツールのmemoQももはや手放せないツールの1つです。
過去にウェビナーに参加したことがありますが、価格を理由に購入を先延ばしにしているうちにドンドン円安が進んでしまいました。
もはやためらっている場合ではないという状況になって購入。
最初に設定するときは「翻訳ツール大全集」を参考にさせていただきました。Memsourceを使用していたからか、わりと直感的に使い始めることができました。
CATツールのメリットについては上記書籍の著者である藪内さんのお手紙に詳しく書かれています。
私がいちばん使って良かったと思うのは用語の統一とチェックのしやすさです。
校正プロセスはまだまだ改善すべき課題がありますので、効率化と品質強化につなげるべくQA機能を勉強したいと思います。
Trados Studioはいくつかの点でmemoQと比較して作業ステップが多く複雑な印象があります。Tradosの案件も受けられるように、少しずつ触って慣れていきたいと思いますが、現時点では操作性の良さでダントツmemoQが気に入っています。
知子の情報
このソフトウェアは講座を受講して始めて知りました。株式会社TEGLETさんが制作・販売されています。
このツールのポテンシャルは未知でしたが、講座でマストアイテムといわれていましたので、深く考えずにさっさと購入しました。
何しろデータベースなどといわれてもどのように入力していけばいいのか分かりません。
ですが、マニュアルには、いいかげんに使うのがこのソフトの基本であると書かれています。
マニュアルから伝わってくる何となくほのぼのした空気感も手伝って、受講開始当初はその時の自分の気持ちを日記のように書いたときもありました。
知子さんに愚痴を聞いてもらったこともあります。ですが、ネガティブなデータを残しておくことはちょっとなあと思いなおして後から削除しましたけど。
最近はポジティブな情報をインプットしていますが、まだほんのちょっぴりしか知子さんの領域に踏み込めていません。知子さんの懐はとても広いのです。
まとめ
私はツールを導入するのが遅く、こんなに便利なものをなぜもっと早く利用しなかったのかと後悔したものです。
特にCATツールは所有していることが有利ではなく必須の時代になっています。安い買い物ではありませんが、必要経費と割り切って、必須アイテムとして学習段階から導入を検討することをおすすめします。
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