誰が読んでもわかるように

翻訳の仕事

久しぶりに英訳仕事を請けました。

今回は社内マニュアルの英訳です。

社内マニュアルは、原文を解読するのが困難な場合があります。

原文から一歩離れて、客観的に状況を類推すると、原文が何を言おうとしているのかが浮き彫りになってくることがあります。

私が翻訳を仕事にしようと考えたのは、とある医療機器メーカーでの勤務経験がきっかけでした。

多少英語の読み書きができるというだけで英訳の仕事も任されていたのですが、当時は日本語の原文を読み替えるなど考えたこともなく、日本語で書かれているはずの原文の解読に、生粋の日本人の私は、文字通り悪戦苦闘していました。

マニュアルは、誰が読んでも同じように解釈されなければならない。
なので、できるだけ簡潔かつ具体的に書かなければならない。

この点に気をつけて、長い文章を切ったり、係り受けが複雑な箇所をわかりやすく(英訳しやすく)修正したりしています。

やはり翻訳は、英訳と和訳を並行して行うことで、正しく読みやすい文章を書くセンスが磨かれていくのではないかと思います。

余談ですが、自宅で飼い猫の皮下点滴をすることになり、動物病院でやり方を指導してもらいました。

獣医師のサポートを受けて、説明書を読みながら、実際に自分でやってみました。
説明書どおりにやれば、自宅でもできそうです。

マニュアルは、誰が読んでも間違いなく解釈されるべき、と再認識したのでした。

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