久しぶりにTradosの操作トレーニングを実施。
今回のテーマは、memoQで翻訳した文書をTradosにインポートして上下表示でレビューできるようにすることとメモリのインポート、用語集の更新です。
文書とメモリのインポート
まずは文書のインポートから。
memoQからエクスポートする際にTrados互換のバイリンガルファイルを選択したのですがTrados側でエラーとなって読み込むことができません。
拡張子をdocからdocxに変更してもダメでした。
そこでエクスポートウィザードでmemoQ XLIFF(他のツールのためのプレーンXLIFF)を選択して作成されたファイルをインポートしたところ、あっさり成功しました。
次にメモリのインポート。
こちらは翻訳支援ツール大全集にしたがってスムーズに完了しました。
用語集のインポートと重複の削除
手こずったのは用語集の更新です。
トラブルではなく、自分がやりたいと思っていたことがスムーズにできなかったということです。
前回はmemoQからエクスポートした用語集を使ってMultiTermに用語ベースを作成しました。
今回はmemoQからエクスポートした用語集を、以前作成した用語ベースに追加でインポートしました。
大まかな手順は以下のとおり。
- memoQの用語集をエクスポート
- csvファイルを開き、余分な情報を削除してxlsxファイルで保存
- MultiTerm convertでTrados用にファイルを変換
- MultiTermにインポート
無事にインポートできましたので、重複している用語を削除しようとやり方を調べたのですが、、Tradosではフィルターをかけて一括削除することができないのですね。
memoQでは一括削除できるので、てっきり同じようにできると思っていたのです。
一つ一つ手動で削除するのは手間がかかりすぎるし、何か方法はないかと調べてみるとGlossary Converterという公式アプリがあることが分かりました。
Glossary ConverterのMergingという機能を使って重複した用語を統合することができるようです。
ここで作成されたファイルをまたMultiTermにインポートするわけなのですが、それだとまた重複しますよね?
現時点での結論としては、インポートする度に新たな用語ベースを作成して、古いものを削除するしかないのかなと思っています。
まとめ
ほとんどつまずくことなく操作できるようになったmemoQと比較すると、ちょっとクセが強めという印象のTradosさん。
有り難いことにトラブル対処法などお知恵を公開してくださっているユーザーさんも多くいらっしゃるし、公式ブログからも情報を得ることができます。
いろいろな情報を参照しつつ、試したこと、OKだったこと、NGだったことを記録して次に活かそうと思います。
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