岡野の化学シリーズはようやく100本目まで終了しました。
共有結合から分子間力について学び、同素体であるダイヤモンドとグラファイトの違いがしっかりとイメージできるようになりました。
共有結合のみでsp3混成軌道を形成し、正四面体の構造を持つダイヤモンドと、共有結合を形成した炭素原子の層がファンデルワールス力により結びついているグラファイトが元は炭素という1つの元素から成り立っているとは驚きです。
そもそも人間の体を作っているタンパク質、脂質、糖質などもすべて炭素が構成要素となっています。今更ながら、炭素という物質がどれだけ重要な物質であるか、なぜ有機化学で炭素の学習から始まったのかが理解できるようになりました。岡野の化学100本目にしてようやく壮大な化学の世界の入り口に立てたような気持ちです。
ダイヤモンドはまあ分かるとして、グラファイトって何?と思っていました。
黒鉛とも呼ばれ(実際には鉛は含まれていない)、粘土などを混ぜて鉛筆の芯が作られたりするそうです。
グラファイトは平面状に結合していくため電子が余っていて、その電子は自由に動くことができます。そのため電気を通すことができます。
元は同じ炭素なのに、結合の違いによって見た目も性質も全く違う物質ができるのですね。
ここでも鍵となるのは電子なのだということが分かります。
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