ビデオセミナー4310号「医学翻訳とサラミ戦術」を視聴して気付いたことがあったので、以前読んだ明細書を再度読み、要点をマインドマップにまとめました。
ビデオを視聴していると多くの気付きがあります。
以前は脳内をスルーしていたことも、後になって頭の隅っこに引っかかるようになることがあります。
この気付きを放置せずに勉強を進めていきたいものです。
特許明細書のキモは何なのか
薬剤送達バルーンの製造方法(特許番号:P5933434)を最初に読んだときはとにかく未知語が多すぎました。
その後、用語を調べてまた読みましたが、背景技術がなかなか頭に入ってきませんでした。
そもそもこの発明のキモは何なのか、伝えようとしているメッセージは何なのかを全く意識していなかったからだと思います。
今回、少しばかり化学の知識が身についたこと、明細書が発するメッセージを意識しながら読んだことで、発明が解決しようとしている技術に一歩近づくことができました。
明細書をどう読むか
明細書をどう読むかは試行錯誤が必要だと思います。
背景技術を知らなければ、請求項は読めません。
今回はまず、「発明が解決しようとする課題」をよく読みました。
ところが、日本語が難解で何となくすっきりしない。
そこで英語版(もともと英語で出願されたものではないかと思います)を読んでみると、案外あっさりと理解することができました。
課題が分かったところで、「課題を解決するための手段」に進みました。
ここに、バルーンに塗布した薬剤を結晶化する方法がつらつらと述べられています。
ちなみに、薬剤のコーティングを塗布することを「適用する」と書かれていて、何のことだろうと思っていました。
これも英文を読んで納得したのですが、applyを適用と訳されていたようです。
途中分からない用語や技術はたくさん出てきますが、今分からなくても読み進められそうであればマーキングだけしてスルーしました。
「発明が解決しようとする課題」を「解決する手段」が何かをしっかりと意識しながら読むことで、細かいことに執着しすぎず、大枠をつかむことができました。
1回目はこれが全くできなかったのですよね。。
現時点で理解できていないこと
薬剤の結晶粒子サイズを制御するため、バルーン上に核生成部位を形成する。
核生成剤としてバルーン材料の成分のブルーミングを誘発するためバルーンの蒸気前処理を行う。
薬剤コーティングの結晶化を促すため、バルーンに何らかの処理を行って核生成部位を形成する。核生成部位を形成するため、バルーン自体の材料を変化させる。これがブルーミングということか。
次回は英文も参照しながら、さらに踏み込んで調べてみようと思います。
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