引き続き理論化学で学んだことを復習も兼ねて書きます。
イオン化エネルギー(第1イオン化エネルギー)は、気体の状態の原子から電子を1個取り去って1価の陽イオンにするために必要なエネルギー。
それに対し、電子親和力は、原子が電子を1個取り込んで1価の陰イオンになるときに生じるエネルギー。
電子親和力が大きいということは電子を引きつける力が強いということなので、陰イオンになりやすいと言えます。
原子は常に安定化を求めているとすると、ナトリウムは電子を1個捨てたほうが早く安定化する。
なので他の電子を引きつける力は弱い、つまり電子親和力は小さく、陰イオンになりにくいと考えられます。
ナトリウムと同様に、1族の水素やリチウムもs軌道の電子を放出して安定したがっているので、電子親和力は小さいことがわかります。
一方、塩素は電子を1個もらえば最外殻電子数8個で安定するため、電子親和力は非常に大きく陰イオンになりやすいのです。
ハロゲン元素の電子親和力は同一周期で最も大きくなります。
希ガスはすでに最外殻電子数8個で安定しているため、外部の電子を引きつける力は極めて小さくなります。
ここまで、納得。
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