11月の振り返り

翻訳の仕事

過去最高ボリュームの案件を終え、この4週間の行動について振り返りました。

良かった点、反省点、今後の課題についてまとめます。

良かった点

・治験関連の翻訳で苦労することが多かった統計解析について新たな学びがあったこと。

統計解析については長い間苦手意識を持っていました。それは、なぜ統計解析をするのか、という基本的なところを理解しようとしていなかったからだと思います。

論文や報告書などに必ず登場する統計解析の章だけを取り上げて、難解だと決めつけ、なぜその解析を行う必要があったのか、その解析がどういう役割を果たすのかということを考えようとしなかったのです。

いろいろな案件を経験するうちに、治験と統計解析の関わりを考えるようになりました。

統計解析と仲良くなるには、やはりトレーニングを続けるしかないと思います。それも、具体的な案件に基づいて、調べる&本を読む&考えることを繰り返す必要があります。

そうこうしているうちに、それまでのもやっとした曖昧な理解が腑に落ちるようになってきます。

まだ腑に落ちていない状態で作成した訳文は、やはりオカシイのです。

・事前に行動計画を作成し、トラブルに備えたスケジュール管理ができたこと。

現時点の私のスキルでは、元々タイトなスケジュールでした。
実際、体調がすぐれない日があり、丸一日ロスしたこともあります。

それでも、これまでの経験から、疲労をためずに日々一定量の作業ができるペースをある程度つかめていたので、調整しながらリカバリーすることができました。

キモは睡眠を削らないこと。
毎日作業時間を計測しましたが、私の場合、集中して翻訳作業ができるのは1日に6時間程度。睡眠は7~8時間は必要です。

反省点

・途中で分納する必要があり、翻訳とレビューの適切な時間配分ができなかったこと。

翻訳作業を進めているうちに、一旦確定した訳文を後から修正することはよくありますが、分納の場合は、一度納品した訳文を修正することができません。

今回1回目の納品までにすべてを翻訳し終えることはできないスケジュールでした。1回目の納品までに2回目の納品までの作業も進めておかなければならず、レビューの時間がそれほど取れないと想定していました。調査&訳文作成にかける時間を多く取ってしまい、レビューの時間がタイトになってしまいました。

要するに知識不足であり、事前調査がどの程度必要かの見積もりが甘かったことが原因だと思います。

今後の課題

・統計解析
良かった点でも書きましたが、治験のデザインに応じた統計解析について学びを深める必要性があると感じました。
調査の過程で得た資料を読み込んで復習します。

・免疫
基本的な免疫のしくみをベースに、がん治療における免疫療法に踏み込んで理解を深めたいと思います。

・レビュー手順の見直し

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